※稼働品です
■キズ汚れ程度
風防:小
裏蓋:綺麗
ベゼル:綺麗
ベルト:小(バックル留め少し固め)
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セイコー ドルチェ 8N40-5040 の歴史
■ 登場時期
製造は 1980年代後半〜1990年代初頭 と推定されます。
当時のセイコーは「クォーツの高精度化」と「薄型・高品位ドレスモデル」の両立を進めており、ドルチェ(Dolce) シリーズはそうした流れの中で誕生しました。
ドルチェは「甘美・上質」を意味し、グランドセイコーが一時休止していた時代に、セイコーの高級ドレス系クォーツの顔となったブランドです。
■ 搭載ムーブメント
キャリバー 8N40
アナログ3針クォーツ。
当時としては非常に高精度(年差クラス)を狙った上級機。
秒針停止機能やカレンダー機能を備えた実用性の高い仕様。
この8N系は1980年代のセイコー「高級クォーツ」路線の代表的なムーブメントでした。
■ デザイン的特徴
8N40-5040 はドレスウォッチらしく 薄型ケース に シンプルなバーインデックス を備えたクラシックデザイン。
ケースはステンレスや金張り仕様が多く、文字盤はホワイトやシルバーで、落ち着いた高級感を演出。
ブレスレットも一体感のある細工が施され、スーツに合わせるフォーマル志向が強かった。
■ 系譜の中での位置
ドルチェシリーズは1980年代から続くロングランラインで、のちに「エクセリーヌ(EXCELINE、女性向け高級ライン)」とペアで展開されるようになります。
8N40はその初期〜中期の代表的なムーブメントで、
後の 8J系・4J系(年差±10秒級) に繋がる技術基盤となりました。
つまり 8N40-5040は、グランドセイコー復活前夜のセイコー高級ドレス・クォーツの象徴的存在 と言えます。
■ 歴史的意義
1970年代にセイコーが世界初のクォーツ腕時計を発表した後、1980年代は「高精度化」「高級化」への挑戦期でした。
ドルチェ 8N40-5040は、その中で「日本のビジネスパーソンがスーツに合わせる高級実用時計」として大きな役割を果たしました。
現代の「ドルチェ&エクセリーヌ」や、復活したグランドセイコーのクォーツモデルにもつながる系譜です