※稼働品ですが、動作時間は計測していません
■キズ汚れ程度
風防：綺麗
裏蓋：小
ベゼル：小
ベルト：新品社外品
カレンダー：日早送り可能・曜日早送り不可

セイコー「ビジネスエース 8346‑9010」（Seiko Business‑A 8346‑9010）は、1960年代後半に登場した機械式自動巻き腕時計で、「Seikomatic‑R」のビジネス向けシリーズの一つとして知られています。このモデルの歴史と特徴をご紹介します。

歴史と時代的背景

製造時期
「8346」キャリバーは1966年に登場し、18,000振動／時という当時として充分に高精度な機構を備えていました
シリアルやデザインから、同シリーズには1966〜1967年頃に製造されたモデルが多いとされています
時計の委託・アンティーウオッチマン

シリーズの位置づけ
「ビジネスエース」はセイコーの実用性重視の機械式シリーズで、防水性と曜日・日付表示（デイデイト）機構を備え、ビジネスマン向けに設計された薄型モデルでした

技術仕様と魅力
ムーブメント（キャリバー 8346）
自動巻き、27石のムーブメントで、日付のクイックセットや曜日のセミクイックセット機構を備え、実用性が非常に高かった点が特徴です

デザインと構造
シルバーのサンレイ仕上げ文字盤、立体的で多面カットされたインデックス、中心に夜光を配した針など、細かな造形美が光ります

ベゼルには多面の面取りが施され、光を受けてキラリと輝く個性的なデザインが魅力です
時計の委託・アンティーウオッチマン


裏蓋はスクリューバック構造で、防水性や気密性にも配慮されています
時計の委託・アンティーウオッチマン


機能性
デイデイト表示、防水、丈夫な巻上げ機構など、日常使いに最適化された仕様を備えており、セイコーの信頼性の高さがうかがえます

豆知識と市場での評価

シリーズ全体の評価
1960年代、セイコーは機械式腕時計の完成期ともいえる発展を遂げた時代であり、クオーツ革命（1969年のクオーツ腕時計発売）直前の「機械式の粋」を極めたモデル群が多く存在しました

収集家からの声
一部の時計趣味・修理ブログでは「83シリーズは、1960年代のセイコーの偉業の中では扱われることが少ないが、独特の魅力がある」との評価もあります

まとめ
特徴 内容
製造年代 1966〜1967年頃
キャリバー 8346（自動巻き、27石、18,000振動／時）
主な機能 デイデイト表示（クイックセット対応）、防水性、スクリューバック
デザイン サンレイ文字盤、多面ベゼル、夜光針と立体インデックス
市場評価 実用的でヴィンテージ愛好家に根強い人気。価格帯は手頃。