※正常稼働ですが、動作時間は計測していません
■キズ汚れ程度
風防:小(ガラス傷あり)
裏蓋:小
ベゼル:小
ベルト:
カレンダー:
セイコー クロノス J14082 の歴史と背景
1. クロノスシリーズの誕生と意義
「クロノス(Cronos)」は、1958年に亀戸(第二精工舎)にて設計・開発された、セイコーとして戦後初の完全オリジナル・三針時計でした。薄型・高精度を追求した設計で、のちの「キングセイコー」や「44GS」(1967年)に繋がる基本構造を築いたモデルです
当時、亀戸と諏訪(スワ精工舎)の両工場は事実上ライバル関係にあり、互いに刺激し合うことで技術革新が進んだとされています
2. モデル進化とラインアップ
初期モデルは 17石。その後、諏訪から「クラウン」が 19石で登場すると、亀戸はすぐに対抗する形で 21石、さらには 23石のモデルを投入し、複数のバリエーションを展開しました
3. J14082 の特徴
セイコー クロノス J14082 は、手巻き、21石、ケース素材はステンレス製、直径約35 mm(クラウン含め約37.5 mm) のモデルです
デザインはシンプルかつエレガント。スリムなベゼル、長く伸びたラグ、繊細なインデックスなど、ドレスウォッチとしての上品さが光ります
裏蓋に刻印される ケースナンバー「J14082」 は、このモデルを識別するキーであり、製造された年代の手がかりにもなります
4. 製造時期と市場での評価
製造年代は 1958年〜1960年代初頭とされ、特に1960年頃と見られる個体が多いです
市場では比較的高い評価を受けており、中古やヴィンテージ市場では €300〜550 程度で取引されることがある、コレクターから注目されるドレスウォッチです
まとめ:セイコー クロノス J14082 のポイント
項目 内容
シリーズ名 セイコー クロノス(Cronos)
意味・役割 戦後初のオリジナル三針モデル、キングセイコーや44GSの基礎
製造元 日本、亀戸(第二精工舎)
発売年 1958年〜1960年代初期
石数/構成 初期17石 → 対抗策として21石(J14082など)
リファレンス J14082(ステンレス、手巻、21石、直径35 mm)
市場価値 €300〜550 程度(状態・年代による)
コレクション的魅力 初期モデルとしての歴史性、上品で実用的なドレス感、希少性