※正常稼働ですが、動作時間は計測していません
■キズ汚れ程度
風防:小
裏蓋:小
ベゼル:小
ベルト:新品社外品
カレンダー:早送り可能
セイコー「ロードマチック スペシャル(Lord Matic Special)」は、1960〜70年代にかけて展開された高級自動巻きシリーズ「ロードマチック」の中でも、上位モデルとして開発された名機です。以下、その歴史や特徴を年代を追ってわかりやすくまとめます。
■ロードマチックとは?
発売:1968年
コンセプト:当時のセイコー自動巻きの主力シリーズ。「スーツに似合う薄型・高性能オートマチック」。
ターゲット:ビジネスマン向け中〜高級ライン
■ロードマチック スペシャル誕生
発売時期 モデル名 位置付け
1968年〜 ロードマチック(LM) ベースライン
1970年〜 ロードマチック スペシャル(LMS) 上級機種
1973年〜 ロードマチック スペシャル Hi-Beat 最上位・高振動機
■主な特徴(ロードマチック スペシャル)
ムーブメント:56系(Cal.5206A / 5216Aなど)
→ 機械精度を高めた特別調整版(スペシャル調整)
Jewels:23石 or 25石
自動巻+手巻付き+秒針停止機能
ケース:薄型&高級仕上げ(鏡面・ヘアラインの使い分け)
デザイン:ドレッシーで都会的。文字盤に「SPECIAL」表記。
■歴史的意義
当時のキングセイコー/グランドセイコーに次ぐ実用高級機というポジション。
精度・仕上げの高さから、日常使いできる“セイコー最上級普及機”としてサラリーマンに人気。
海外輸出もされ、“JAPAN MADEの高品質自動巻き”として評価を得た。
56系ムーブメントは、その後の多くのセイコー機械式のベースとなった名機。
■代表的なモデル例
型番 特徴
5206-6000 初期モデル、23石
5206-8010 金色ケース、ドレスライン
5216-6000 上位機、25石、秒針停止付き
5216-7080 “Hi-Beat”(28,800振動)仕様
■現在の評価
セイコー機械式黄金時代(70年代)の代表作としてヴィンテージ人気が高騰中。
実用性・精度・デザイン性の三拍子揃った“隠れ名機”。
メンテナンスできれば、いまでも十分普段使い可能。