※稼働品ですが、動作時間は計測していません
■キズ汚れ程度
風防:小
裏蓋:小
ベゼル:小(竜頭社外品)
ベルト:新品社外品
カレンダー:早送り不可
キングセイコー(King Seiko)5626‑7000 Hi‑Beatの歴史について、以下の内容でご紹介します。
概要と背景
キングセイコーは、セイコーの高級機械式ブランドとして、グランドセイコーと同時期にライバル関係にあったラインで、1961年に第一世代が登場しました
5626‑7000 Hi‑Beatは、その中でも特に評価の高いモデルで、Suwa(諏訪)製の自動巻き28,800振動/時(8振動/秒)ムーブメントを搭載し、「Hi‑Beat」の名が示す高精度化が図られています
発売時期と設計スタイル
発売期間は1968年頃から1971年頃までで、比較的多く生産された標準モデルとされています
ケースは「一体型(モノブロック)」構造で、ベゼルとガラスを取り外して機械へアクセスするデザイン。裏蓋には金色のメダル(Medallion)が施されていました
デザインは、田中辰雄氏による「Grammar of Design(造形文法)」に沿ったもので、シャープな面取りと幾何学的な美しさを特徴とするクラシックなフォルムです
バリエーションと後継モデル
1971年には5626‑7110へマイナーチェンジ。ケースのラグがより鋭利になり、文字盤のインデックスも細くスタイリッシュに刷新されました。一体型ケースと金メダルはこのモデルにも受け継がれています
リューバックに変更。これにより裏蓋構造が一般的なものとなり、裏蓋の表記も「Seiko KS」のエングレーブに変更されました。ムーブメントも外部調整器から標準的な内部調整器へ改良され、ローターには“B”表示が追加されました(「A」は従来型)
さらに1973年登場の5626‑7113では、裏蓋表記がさらに簡略化され「Seiko」のみとなります。1975年まで生産が継続されました
特徴的な愛称:「ブロッキー(Blocky)」
初期モデル(1969年12月製造)には、太く角張ったインデックスゆえに「Blocky(ブロッキー)」と呼ばれる特徴的な個体があり、ファンにも人気です
人気・評価・市場動向
最近では中古市場での価値も堅調で、1年で+35%前後の価格上昇を示し、他のセイコー時計や市場平均を上回るパフォーマンスを見せています
ファンの声
Redditユーザーの声では最も印象的だった点として、以下のような反応もありました:
高精度(Hi-Beat)、手頃な価格、エレガントなドレスウォッチとしての魅力が評価される一方、整備には注意が要るという実用的な声も印象的です。
まとめテーブル
項目 内容
ブランド King Seiko(セイコー Suwa 製)
ムーブメント 自動巻き Cal.5626(28,800振動/時)
デザイン Grammar of Design、モノブロックケース、金メダル装飾
発売年 約1968〜1971年(5626-7000)
後継モデル 5626-7110 → 5626-7111(スクリューバック)→ 5626-7113(簡略化)
人気ポイント 高精度・美しい外装・価格動向良好
注意点 修理・整備には専門知識が必要