※正常稼働です
■キズ汚れ程度
風防:極小(盤面薄汚れあり)
裏蓋:極小
ベゼル:極小
ベルト:極小(社外品)
コマ:フリーサイズ
カレンダー:
キングセイコー 手巻き ファーストモデル(1961年)
型式:15034(初期)、その後 15035 などに展開
ムーブメント:Cal.54A(手巻き、18,000振動、クロノメーター仕様あり)
発売年:1961年
製造工場:第二精工舎(亀戸工場)
特徴:
当時のセイコー高級機「クロノス」をベースに改良
グランドセイコー(1960年初代発売)に対抗する高級ドレスモデルとして登場
ケースは35mm前後、厚めのラグ、プラスチック風防
ダイヤルはシンプルで、バーインデックスとドーフィン針が基本
ファーストモデルの「メダル」について
キングセイコー初期モデルの裏蓋には ゴールドメダリオン(金色のメダル) が埋め込まれています。
意匠:
「盾」マークをデザイン化したもので、中央に「SEIKO」ロゴ
周囲に放射状の模様(星のような意匠)
グランドセイコーのライオンメダルに対し、キングセイコーは盾型モチーフで差別化
意味合い:
高級ラインであることを示す証
ケース裏に直接刻印ではなく「メダル」をはめ込むのは、当時のセイコーの高級モデル特有の意匠
バリエーション:
初期は 18K無垢金のメダル(希少)
後期は金色メッキのメダルが多い
歴史的意義
ファーストキングセイコーは、セイコーの二大高級ライン「グランドセイコー」「キングセイコー」の対抗軸を確立したモデル。
裏蓋のゴールドメダルは、その高級感を象徴する意匠であり、コレクターの間でも「メダル付き・状態良好」の個体は非常に高く評価されます。
メダルが摩耗・剥落しているものも多いため、オリジナル状態の残存は価値に直結。
まとめると、
キングセイコー手巻きファースト(1961年)=盾のゴールドメダル付き裏蓋が象徴
であり、ライオンメダルの初代グランドセイコーと並び、セイコー高級機の誕生を飾る記念碑的モデルです。