ご覧頂きまして誠にありがとうございます。
古い五つ紋付きの黒留袖でございます。
手描きと思われる江戸褄模様は大変に美しく
絵柄のお色もそのままに時代を超えて眺めるようです。

お品物はアンティークのお着物ならではの江戸褄裾模様です。
(両褄の先に左右対称につける柄模様)
江戸褄模様には写真でお分かりのように
精緻で美しい刺繍がなされており
迫力さえ感じる圧巻の美しさががあります。
吉祥の鶴の羽や頭の赤い箇所、御所車の可愛らしい赤いりぼん等
他にも刺繍が随所に施されております。

お仕立てはアンティークの着物らしい袖が60cm以上と
長く良い佇まいです。
お召しにならずとも骨董美術品のようにお飾りになり眺めては感動し癒されるようなお品物です。

時代背景としましては
こちらの紋はそれほど大きくなく
現代の紋のサイズとほぼ変わりがありません。
また胴裏に使われている生地も紅絹ではございません。
主観ではございますが、おそらく昭和戦後のお品物かと思います。
今年は昭和百年でございますので
およそアンティークの範疇になるかと思います。

生地感はややざらりとした手触りです。
生地は縮緬ですがどっしりとした重さはなく軽やかです。
素材は迷うところですが、
表裏地共におそらく正絹かと思われますが正確ではございませんので
不明とさせて頂きます。
ちなみに胴裏の生地の糸が飛び出していたため
燃焼確認してみましたところ正絹のようでした。
あくまでも主観であり正確ではありません。
ご参考までとお考え下さい。

黒留袖のお色は漆黒ではなく
やや霞がかかったようなお色合いです。
また数カ所に着用の際のお色変わりの箇所や
生地の色さめの箇所がございます。
どうぞ古いお品物とご理解下さい。
お品物は現在の状態からも
ご着用ではなくリメイク用の生地としての出品になり
ご着用の否はご自身の判断でお願いいたします。

画像はLEDライトの下で撮影しております。
実際のお色は写真よりグレーよりで霞がかかったような
色さめを感じます。
お使いのパソコン携帯タブレットにより
実物と写真のお色が若干違うこともあります。

出品は黒留袖のみになります。丸帯もこちらとは別に出品しています。
長らく時を経たお品物ですが
令和の時代にもう一度お役立て下さいましたら嬉しく思います。
どうぞよろしくお願いいたします。