中国の硯です
梅と燕の彫刻があり、裏面に文面があります。
墨をする上部に切欠きがあり、木の間を染める為らいしですが
詳細不明。(最後の写真)
大きさ(素人の手計測)
幅40.5cm×縦18.8cm×高さ3.2cm
彫刻の主なモチーフは以下の通りです。
梅は「四君子(しくんし)」の一つとされ、高潔さ、不屈の精神、清らかさを象徴します。
燕(つばめ)は 燕は、春に古巣に戻ることから、幸運が家に戻る。
二羽が寄り添う姿は、夫婦円満や和合を表します。
裏に書かれた漢文は
花下自勸酒
酒盞酌來須滿滿,花枝看即落紛紛。
莫言三十是年少,百歲三分已一分。
これは
白居易の詩「花下自勸酒」からの一節です。
白居易(はく きょい)日本では「白楽天(はく らくてん)」と呼ばれ
中国の唐時代中期の漢詩人です。
意味は
「酒盞酌來須滿滿」(杯に酒を注ぐなら、満々と注がねばならない)
人生を精一杯に、悔いなく生きる決意を示しています。
「花枝看即落紛紛」(花を見れば、もうはらはらと散っている)
若さや美しさもまた、永遠には続かないことを暗示しています。
「莫言三十是年少,百歲三分已一分」(三十歳だから若いなどと言う
なかれ、人生百年の三分の一は、すでに過ぎてしまったのだから)
これが詩の中心となるメッセージです。
この詩を通して、白居易は人生のはかなさを自覚し、一瞬一瞬を大切に
生きることを問いかけています
古物品なので、傷、汚れに神経質な方はご遠慮下さい。
花下自勸酒 唐 · 白居易
翻譯
舉起酒杯時,必須倒得滿滿,看着花枝,花瓣紛紛落下。 不要說三十歲還年輕,實際上人生已經過去了三分之一。
賞析
這首詩通過飲酒賞花的場景,表達了詩人對時光流逝的感慨。詩中「酒盞酌來須滿滿」展現了詩人豪放不羈的性格,而「花枝看即落紛紛」則寓含了生命的短暫和美好事物的易逝。後兩句「莫言三十是年少,百歲三分已一分」深刻地反映了詩人對人生階段的認識,即使三十歲,在漫長的人生旅程中也已經走過了相當長的一段路。整首詩語言簡練,意境深遠,透露出詩人對生命深刻的感悟和對時光的珍惜。
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