昭和30年に東北電力から発行された列車時刻表です。
東北本線をみると、夜20時に青森を出発したほくとは、上野に10時15分に到着する夜行列車です。ひとつひとつの時刻表から、当時の時代や生活。移動のリアリティをひとつひとつ想像することができます。また、紙の質感から当時の印刷レベルをその手に取って感じることができます。
戦後の復興期に当たり、鉄道は地域間の繋がりを強化し、経済活動を活性化するための重要な交通手段でした。当時、自動車はまだ広く普及しておらず、鉄道が重要な移動手段の一つとされていた時代の時刻表です。
東北電力が発行していることから想像すると、彼らは地域密着型のサービスを展開しており、その一環として電力の供給のみならず、地域住民に有用な情報提供を行うことを目的としていたと考えられます。鉄道路線は地域住民の重要な生活インフラであり、その時刻表を提供することは地域住民への重要な情報サービスだったのかもしれません。
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