1953年発売のヤシマフレックスに搭載されていた、富岡光学 Tomioka TRI-Lausar 80mm F3.5 M39マウント、レンズ単体の出品です。
ヤシマフレックス発売に合わせて、八洲(やしま)精機製作所という社名を八洲光学精機に変更、これより会社名もヤシカに変更されました。
ヤシマフレックスは、ヤシカフレックスの初号機と言うわけです。
1950年代2眼レフブームで、リコーフレックスと共にヤシカフレックスの人気、市場の流通量は高かったようです。
搭載されていた、富岡光学 Tomioka TRI-Lausar 80mm F3.5 は、色々なカメラ会社にレンズを提供していたので、レンズ構成は同じですが、レンズのデザインがカメラごとにが違います。
このレンズのローレットのデザインがカッコ良いので、旋盤でM39マウントアダプターを作って使っていました。
2眼レフの上のレンズ、ビューレンズなので絞りがありませんが、殆ど開放でしか撮影しないので、余り個人的には気になりませんが、絞りを多用する方には不向きのレンズです。
レンズは、開放の時に特徴(癖)が現れるので、特徴に合わせて撮影するのは、楽しい事だと思います。
スレキズは殆どありませんが、経年劣化による周辺部の汚れが多少あります。撮影には殆ど影響がありませんが、気になる方はご遠慮いただきたいと思います。
ヘリコイドがありませんので、写真2のようにヘリコイドマウントアダプターに取り付けて、撮影してください。メタルリアキャップが付きます。(カメラ、ヘリコイドは付属しません。)
古いレンズですので、現代のレンズのようにクッキリスッキリには映りませんが、淡白でありながら被写体が背景から浮き出て、とても端正な写りをします。富岡光学ならではの「背景の滲み」が、被写体を浮き上がらせるのかと思います。
ご検討の程、よろしくお願いいたします。