■「箱にsambo the minstrel manと書かれた、オキュパイドジャパンのセルロイで作られたギターを引く猿のおもちゃ」の歴史的な背景:
1. Sambo the Minstrel Man
キャラクターの起源: "Sambo"は、19世紀のアメリカにおける黒人のステレオタイプを反映したキャラクターです。このキャラクターは、特にミンストレルショーで人気がありました。ミンストレルショーは、白人が黒人の文化を模倣する形で演じるエンターテインメントで、しばしば人種差別的な内容を含んでいました。
文化的影響: Samboという名前は、黒人の子供を描いた物語や商品に使われることが多く、特に「Sambo's Restaurant」というレストランチェーンが有名です。このキャラクターは、アメリカの人種問題において非常に敏感なトピックとなっています。
3. 猿のおもちゃの意味
象徴的な意味: ギターを引く猿のおもちゃは、当時のエンターテインメントや文化を反映していますが、同時に人種的なステレオタイプを強調するものでもあります。このようなおもちゃは、特に黒人文化を模倣した形で作られたため、現代の視点から見ると非常に問題のある表現とされることが多いです。
お猿のギター弾き 1950年代(アルプス・オキュパイドJAPAN)
《複製箱入り》
シルクハットに燕尾服を着たお猿が切り株に座り
ギターを奏でるというメルヘンチックな設定がなんともユニーク。
ゼンマイを巻くと右手を上下、首を左右に動かしながら
オルゴールの音を奏でます。
材質はお猿がセルロイド、台座が木製、木の幹がブリキで作られています。
お猿に塗られた色も鮮やかなままで、ヒビワレや欠けも無く状態は
半世紀以上前に作られたとは思えないほど良好です。
本体台座の裏にわかりにくいですが、
MADE IN OCCUPIED JAPAN
(オキュパイド ジャパン製)の印が押されています。
当時の玩具メーカー アルプス社が製造
戦後、海外輸出品に
オキュパイドジャパン(占領下の日本という意味)の
表示が義務づけられたころ、資材の乏しい日本で工夫を凝らし作られた秀作です。
専門工房が制作したい複製した箱が付いています。色褪せしていますが図柄がどんなものであったかの参考にして頂ければと思います。
サイズ:本体19センチ