#しっぽのお人形
映画「国宝」を見てきました。吉沢亮さんの海老反り、お見事。で、こんな写真3を。
戦前(昭和10年代)の自由人形さんが着ていた着物です。
モダンな色使いの矢羽根柄で、時代の空気を感じますね。
袷仕立て、裾と袂に比翼つき。
表地は錦紗、八掛けは縮緬、比翼の八掛けは紋錦紗。すべて古布正絹。
胴裏は赤の木綿です。
袂は三枚重ねですが、二枚目と三枚目は本仕立てではなくだまし袂。
襟の黄色い重ねは後から私が加えたもの(薄手の縮緬)です。
長襦袢なしでこのまま着用できます。
12号(42cm)くらいの子だったと思いますが、もしかしたら市松さんより少しすらっとしていたような気もします。
以下にサイズを記しますので、必ずご確認くださいますように。
着丈(肩から裾) 約35cm
裄(袖口から背中心) 約18cm
後ろ身幅 約15cm
袂幅 約10cm
袂丈 約31cm
右肩に濃いめの汚れ、右袂の上の方や帯の下方あたりにも経年汚れ、お袖に小穴があります。
全体的に大きな傷みはないと思いますが、細かな説明は致しかねますので、状態については写真優先で。
肩上げに綿が入っていたり針目も細かく、お仕立てはとても丁寧だと思います。
アンティークの着物をお探しの方に。
紫のしぼりのはぎれはおまけです。
帯代わりにクシュっと結んで。
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