こちらは、明治後期から昭和初期にかけて撮影された、日本帝国陸軍・海軍の軍人とその家族を記録した貴重なオリジナル写真セットです（全4枚）。
国内・朝鮮植民地下での撮影を含み、帝国主義時代の日本の軍事・家族・植民地政策の交差点を物語る資料的価値の高い内容となっています。

【内容概要】
明治期 軍人集合台紙写真（1890年代）
複数の軍人ポートレートを組み合わせた珍しい構成。

右上：明治24年（1891）撮影、明治初期軍装の最古級ポートレート。
右下：明治27年（1894）撮影、日清戦争期の動員記録。
左上：明治41年（1908）朝鮮で撮影。日本の植民地行政期を反映。
中央：明治42年（1909）朝鮮で撮影。日韓保護条約後の支配体制下における記録。

いずれも裏面に旧字体による手書きの撮影日・地名あり。部隊または一家の軍歴を記念した構成と推定されます。


ー 大正2年（1913） 朝鮮総督府発行 家族肖像写真。
紫の「朝鮮總督府」スタンプ入り。裏面に「大正二年」と明記された植民地時代朝鮮での家族肖像。資料価値が高く、戦前の植民地生活・軍属家族の文化を物語る1枚です。

ー九段（東京） 帝国陸軍将校と家族の肖像写真
昭五式（Shōgo-gata）軍装の将校と家族が写るスタジオポートレート。撮影地は靖国神社・陸軍会館（現九段会館）付近と推定され、陸軍関係の記念撮影における代表的地域で撮影されたと考えられます。

ー呉（広島） 帝国海軍将校の家族写真（昭和初期）
海軍軍服を着た父と和装の妻・子どもたちによる格式あるスタジオポートレート。台紙には「T. Inada, Kure, Japan」の刻印あり。帝国海軍の重要拠点・呉にて撮影されたことを示しています。


【コンディション】
全てオリジナル写真（印画紙＋台紙）で、複製・復刻ではありません
台紙の角に軽い擦れ・経年の焼けやトーンありますので古写真にご理解のある方のご購入をお願い致します。


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