ジャワ島東部で出土、気泡の多い濃紺ガラス、緩い風合い14面体、7C~11C頃流入
1,830円 合人民币: 89.87
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ジャワ島東部で出土の、7C~11C頃の西アジア製ガラスビーズと入手時に説明されました。
 クリアな濃紺の14面体胎の表面は、アタリによる亀裂と摩擦による曇りもありますが、滑らかで艶があり、亀裂は、胎の強度に影響なく、薄い水色や緑がかった銀色に輝きます。切り落された角の片を含め、14面体の各辺には緩い丸みがあり、類例の濃紺面取りローマン・ビーズの直線的な辺と風合いが異なります(6枚め参照出品中、11枚め以降光)。
 上下の穿孔面は、管玉の切断跡を示し平ですが、片方の孔周りには、胎の辺と同様に緩い膨らみ、片方の孔がやや大きく、芯軸から剥離させ易くする、古くからの措置が見られます。
 胎内には、小さな気泡が大量に見られ、引き製法に拠り管形ケーン(ガラス棒)の制作で生じる、芯軸に平行な細長気泡が見られます。ガラス融液を中空の芯軸に巻き取り、引く側の逆側にも軸などを付けて引き延ばす、引き製法で長い管を制作して切断し、マーバー台で四角柱に整え角を落とした後に、各角をヘラ風の金属用具で滑らかにし14面体を成形したと考えられす。
 Bead Timelineには、前300年頃にラピス製の角無し立方体が7個ほど、2C頃には水晶やカーネリアン製とともに、ラピス製の類例2つが掲載され、青ガラス製の最初とされる類例は、前5C頃のクリミア製と指摘されます。同書には1200年頃に、水色、緑、濃紺色の角無し立方体が6個ほど掲載され、13C頃には、ラピスを模した濃紺などの角無し立方体ビーズがイランなどで制作され使用され、類例の本品も西渡りビーズとしてジャワに流入したと考えらえます。流入時期が7C-11C頃の前半でなく、後半ならほぼ重なります。
 しかし、引き製法を示す細長気泡の大量の存在から、インド南部で制作された角無し立方体(やや直方体)ビーズとも想定され、現パキスタン東部のタキシラでは、前500年頃に引きガラス製法で角無し立方体ビーズが制作されていたとの報告があります。その後も制作され、艶のある表面をもつ類例が残るほど後の時期まで制作されたかは判明しません。
 使い込まれ緩い風合いの本品は、濃紺なガラスが気泡や亀裂で不思議な銀色に輝きともに、角無し立方体ビーズがイランなどで有した保護の力を、東部ジャワでも感じさせたのかもしれません。
サイズ 高さ約12㍉ 幅約10㍉ 孔径約5㍉
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