ーイギリス最大の風景画家の描いた、ギリシャ神話の一場面-
【概要】
作品数や後世への多大な影響力から、イギリス最大の風景画家と称されるジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー。「ポリュフェモスを嘲るオデュッセウス」は、ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」の第9歌で語られる逸話を描いたもの。英雄オデュッセウス(英語ではユリシーズ)が単眼の巨人ポリュフェモスを倒し、船上で勝ち誇ったように両手をあげて叫んでいる。その上空には、目をつぶされた巨人の姿が雲と同化し表現され、さらに舳先には先導する海のニンフと魚たちが白い線で描かれ、その豊かな想像力に驚かされる。神話をモチーフに据えながら、ターナーが描きたかったのは、光や自然現象だった。画面には、朝焼けの光に彩られた幻想的な風景が雲や海の深い青色から鮮やかな赤、そして微妙に変化してゆく黄色にいたるまで、多彩で鮮烈な色調でドラマティックに描き出されている。
【ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775-1851)】
ロンドンの下町に生まれる。14歳でロイヤル・アカデミー付属美術学校に入り、20歳代後半でアカデミーの正会員となり、早くから才能を認められた。風景画を得意とし、当初写実的な画風であったが、数度のイタリア旅行を契機に、光や大気の表現を追求。晩年には抽象画を思わせる作品もあった。
【仕様】
額縁サイズ:縦39.9×横31.2×厚さ2cm
画稿サイズ:33.9×21cm
重量 :約1kg
付属品 :壁掛け用紐1本付属、サイン入り公認証明書
複製画 :日本製
原画所蔵先:ロンドンナショナル・ギャラリー(The National Gallery, London)
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