いつしか消えてしまった幻の花が桃源郷として蘇る...。
上品な面持ちにほんのりとあたたか味を持つ象牙色が目にも美しい透け感を持ち、水しぶきを上げる波に岩、どこか不思議に薫る唐花、見る角度で繊細に浮かび上がる何かを織り成し、桃源郷のようなその雰囲気で大きな大きな流れとなり、これから出会う美しさと場所を満たします。
夏のフォーマルシーンで満ちる、友禅作家千地泰弘“紗”辻ヶ花正絹袋帯でございます。
二本の経糸で緯糸一本ずつをからめて織り上げたシンプルなもじり織“紗”は、細かい隙間が表れ均一に透け、絽以上に透け感がある夏を代表する織の一つ。5月下旬から着始める単衣のお着物から7月8月の盛夏の薄物に合わせて、まだまだ気温の高い初秋頃までお使いいただけます。
また“辻ヶ花”とは、室町中期から江戸時代にかけて流行した絵模様染。当時は染め物と言えば辻ヶ花と言われるほど一般的で、武士たちはファッションの先端をゆく斬新で目立つ辻ヶ花を好んだといいます。しかしながらその発生時期や加工法、名称の由来など謎に包まれ、友禅技法が普及していくと姿を消したことから“幻の染”とも言われます。
まだ誰も味わっていない“あなただけの”真っ新な一品。
素材は、力を加えれば滑りにくい特徴を持つ“正絹”ですので緩みにくく締めやすく、柔らかいのでお着物も傷みにくく安心です。
日本だけでなく世界で活躍する友禅作家「千地泰弘」は、仏教画家を父に持ち、その父と共にロサンゼルス西本願寺別院の大壁画を3年かけて製作した経験を持つ。数多くの芸能人や紅白歌合戦で話題の衣装を手がける一方、ウィーンで着物展覧会を開き、ウィーン市庁より芸術文化勲章を叙勲。名刺代わりともいえる天女が特徴。
“桃源郷として蘇り大きな流れとなる辻が花”、大切に大切に育みましょう。
採寸表
巾 : 30.5cm
長さ : 433cm
素材 : 正絹
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