良寛（りょうかん）は、江戸時代後期の禅僧・歌人・書家であり、清貧と慈愛に満ちた生涯で広く人々に親しまれた人物です。

■ 良寛（りょうかん）
プロフィール
俗名：山本栄蔵（やまもと えいぞう）
法名：良寛 号：大愚（たいぐ）
生没年：1758年（宝暦8年）～1831年（天保2年）
出身地：越後国三島郡（現在の新潟県長岡市）

■ 略歴と特徴
幼い頃より文才に優れ、18歳で出家し、備中国の名刹・玉島円通寺で修行。
曹洞宗の厳格な修行を積んだのち、郷里に戻り、寺に定住せず各地を遍歴。
名利を求めず、寺の住職職も辞退し、粗衣粗食を貫いた。
子供と無邪気に遊び、里人と親しく交流するなど、温厚な人柄で知られる。
書・和歌・俳諧に優れ、特に平仮名交じりの柔らかい書風は現代でも高く評価されている。

■ 主な作品
書：和歌・禅語・仮名文字による草書が多く、自由で無心な筆致が特徴。
和歌：「裏を見せ 表を見せて 散るもみじ」など、素朴で深い詩情を湛える。

■ その他
良寛は「清貧と自由の象徴」とも言われ、近代以降、多くの文人・思想家に影響を与えた。
書道愛好家や仏教徒のみならず、広く日本人の理想的人物像として親しまれている。



表具寸法（軸先含む）★約56×104
本紙寸法★約43×27


・少しヨレがあります。
左側の軸先が欠損しています。
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