■年代: 紀元前312-281年
■国・地域: セレウコス朝シリア アンティオキア
■素材: 青銅貨
■重量: 1.58g
■直径: 12.5mm
■カタログ: SC(Seleucid Coins)19 ( https://numismatics.org/sco/id/sc.1.19 )、
HGC(The Handbook of Greek Coinage Series) 9巻 109
■参考: https://www.biddr.com/auctions/solnumismatik/browse?a=4845&l=5855257
https://www.biddr.com/auctions/solnumismatik/browse?a=4753&l=5724846
セレウコス朝シリアの青銅貨です。
アレキサンドロス大王のディアドコイ(後継者)の1人であるセレウコス1世ニカトールが、シリア、バビロニア、アナトリア、イラン高原、バクトリアに跨る地域に築いた王国がセレウコス朝です。
表面には、月桂冠をかぶったアポロンの右向き頭部が、右下にずれて刻まれています。
裏面には、三脚台(トリポッド tripod)の右側にBA、左側にΣEと刻まれています。これは、王セレウコスのギリシャ語「ΒΑΣΙΛΕΩΣ ΣΕΛΕΥΚΟΥ」の略です。
この貨幣の鋳造地はオロンテス(Orontes)川沿いのアンティオキア(Antioch)とされ、現在のトルコのアンタキヤに相当し、古代ではセレウコス朝の重要都市です。
2300年も昔の貨幣をお手元にいかがでしょうか。