本紅墨 紅彩
H8.5cm W1.5cm D1.cm
木箱 H14.5cm W7cm D1.8cm
書道家の先生に戴いたものです。少し使用されています。木箱の裏に書かれた文字を塗りつぶしてあります。
以下箱の中に納められてた説明文書です
本紅墨 紅彩(こう さい)
紅花は、口紅に用いられる最高級の材料とさ れていました。この紅は紅花を圧搾し、陰乾 をして固めた紅花餅から作られ、その紅花は 最上紅すなわち現在の山形県産のものが最高 とされていました。紅花餅より水に溶けやす い「黄色素」を取り除き、紅色素を抽出し酸 を加え、「紅」をつくり出します。江戸時代 より、「紅花、臘月(旧十二月)製するもの 最も佳し。刷毛をもって磁器に塗りてこれを 貯え、婦人唇を飾るの用をなし、あるいは絹 布を染むるに色はなはだ鮮やかなり。これを 寒紅という。大いに燕脂にまされり」(和漢 三 才图会)と云われ、寒紅は非常に珍重され ておりました。
竹本紅墨「紅彩」は、この極上の最上紅と 油煙と膠、香料(麝香)を配合し、一 丹念に練りあげたものです。漢字、仮 名作品、写経、書簡、賞状、のし紙等にのび が良く、濃墨ではつやのある黒々とした上品 な墨色、淡墨では非常にきめ細かくやや紫味 を帯びた透明感のある美しい墨色を呈します。
株式会社 呉竹清昇堂
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