コレクション整理での出品です。
能面の猩々になります。中国の揚子江に住む酒好きの妖精で、赤ら顔なのは酒に酔っているからです。
裏面に加藤彰と銘が入れてあります。
この面は「猩々」という演目に使用されます。
大まかな内容としては、中国揚子に住む高風が夢でお告げを受け、その通りに酒屋を開いたところ、店にいつも不思議な客がやってくるようになります。
その客は猩々で、高風が約束に従って川のほとりで酒を湛えて待っていると、水中から猩々の精が現れ、汲めども尽きぬ酒壺を与えます。そして酔いのあまり眠ってしまう様子を見せ、高風が夢から覚めると、あとには尽きぬ酒の泉が残っているのだったというストーリーです。
購入時より面の右上に欠けがございます。壁にかければ大して気にならないと思いますが、少し抑えた価格で出品させて頂きます。
唇の下や両頬の笑窪など、肉々しさがよく表現出来ている良い能面かと存じます。
経年による傷汚れがございます。写真をよくご覧になり、ノークレームノーリターンを御理解頂きました上で御購入下さい。