朝倉文夫先生の彫刻刀です。
私が生活する地域は多くの芸術家が居をかまえています。
川合玉堂、藤本能道、松野伍秀…
祖父は川合玉堂と俳句仲間でした。私は藤本先生のお子さんと同級生で工房にたびたびお邪魔し、松野先生とは中学校の先生生徒の関係で遠慮なく工房に入り浸っていました。川合修二先生とは玉堂美術館の関係で親交を深めてきました。とても恵まれていました。
松野先生は朝倉文夫先生のお弟子さんでした。内弟子の頃の話を何度も聞かされていました。先生は彫刻家と中学校の美術の先生をしていました。
私が中学校を卒業した時、松野先生の工房に挨拶に行きました。その時、お祝いに朝倉文夫先生の彫刻刀の一部を譲ってくれました。その彫刻刀を藤本先生に自慢した時、先生が羨ましがっていた記憶があります。
我が家の家族はその彫刻刀の価値をまったく理解せず、興味もなく適当に扱われる危機を感じています。亡き父に至っては、ほとんど遊んで生活していて、こっそり遊ぶ金にしようとしたのでしっかり隠しました。
そこで、その彫刻刀を大切に引き継いで頂ける方にお譲りしたいと考えました。私はこの彫刻刀をまったく使用していません。箱に入れて大切に50年間以上保管してきました。
よろしくお願いします。
即購入可です。