1953年製のEpiphone Triumph Regentです。
ニューヨークエピフォンです。（この時期、本社機能はフィラデルフィアに移っていますが、工場は依然ニューヨークにあり、ニューヨークで製造が続けられています）

ペグ、トラスロッドカバー、エンドピンなどはオリジナルです。バインディングはこの時期のニューヨーク製ギターにありがちな劣化を見せていますが、そこまで程度は酷くなく、実用に支障ない状態で安定しているため、最低限の接着のみ行った状態です。

惜しいことにバックの右下（底音源側）に割れ補修後があります。かなり昔に補修されたもののようで、実用上は何の問題もありません。（オリジナルの塗装が一切ダメージを受けていないので、ひょっとしたらファクトリーリペアかもしれません）ヘッドストックで言うと、トラスロッドカバー裏のヒイラギ材が溶けています。これもニューヨークエピフォンにありがちな劣化ですが、ビスが止まらないわけではなく、実用に支障はありません。

ブラジリアン・ローズウッドの指板から見てフレットもオリジナルではないかと思います。ピックガードはロサンゼルスの1929 pickguardsで作ってもらったものですのでリプロダクト品です。（エイジング含め最高の品質です）ブリッジもオリジナルではないかもしれませんが、それなりに古そうでブラジリアンに見えなくもない感じです。

1956年製のDeArmond FHC-C（Monkey on a stick）＋専用ケーブルもお付けします。専用ケーブルは近年モノです。ピックアップやピックガードが不要な場合、お値引きも可能です。

ネックはまっすぐで、弦高も6弦側1.8mm、1弦側1.4mmとベタベタのセッティングです。現在はECG24(1150)を張っています。

黄色い和紙か何かを貼ったケースをおつけします。（50年代リフトンです）

最後ですが、今までたくさんの楽器を弾いてきましたが、主観では所有した楽器の中で二番目に音の良い楽器です。ちなみに一番良い楽器もTriumph Regentなのですが、この個体は音が良いだけでなく、とても弾きやすいので誰にでもおすすめできるわかりやすく音の良いキャノンだと思います。