玉網み置き万力はこの作品がラストです。玉網み置きに適した枝ぶりの立ち枯れ杜松は希少で入手困難なため在庫切れ状態です。

2000円値下げしています。最後の玉網置き万力セット(「郁」と命名)

　玉網置き枠は素材の癖を素直に受け入れ自然に曲がる範囲で矯正した形状となっています。枠の接合部分は樹脂接着剤で固着し、デザイン的な意味も含め籐で補強しています。玉網置き枠の込み穴は約20ミリとしテーパーに仕上げています。万力は大物釣果による負荷を考慮し軸受け取り付け部分の寸法を約19ミリ超と拡幅し、使用時の安心感を持たせる仕様としました。

　万力の台および玉網受けの素材は共に根節に近い部分を採用ました。特に台は塊から削り出したものでどの角度から見ても根節独特の肌感や風合いを感じてもらえるのではと思っています。バランスをとるため玉置きは比較的ストレートなでサインとしました。上下セットした姿は台の個性を生かしたスッキリ感を持って調和できたのではと思っています。玉網置き万力セットをお探しの方は是非ご検討願います。
　本作は当工房規程での基本サイズは中型万力セットとなります。完成形では当工房の基本でもある「天然感を生かした万力」に仕上がったものと考えています。サイズなどは写真をご覧いただきご確認願います。また、塗装は２液性ウレタン溶剤で施し、木部と金具の接着は２液性エポキシ樹脂接着剤を使用しています。なお、大砲と台を接続する軸受皿にも銅板を象眼していますので写真でご確認ください。
【基本仕様】中型万力(兆工房基準・※一部大型基準採用)
○玉網置き枠 = 径約320 ㎜×約300㎜　込み径約20㎜
○玉網受け大砲 = 全長約125㎜、込み受けホゾ穴径約20㎜テーパー仕上げ、台取り付け部幅約19㎜
○台 = 全長約112㎜、最大全幅約41㎜、角木取付有効幅約51㎜
○取付け金具 = 台用ネジ径6㎜、大砲取り付け及び高さ調整ネジ径5㎜
○塗装 = ２液性ウレタン溶剤使用(下地、中、仕上げ塗り等計12回以上)
○接着剤 = ２液性エポキシ樹脂接着剤使用
○杜松ナイフ素材のオマケあり