[ 製品番号 ] 33-200010_a4
[ サイズ ] 21×29.7cm
[ 材質 ] フォトマット紙0.25mm厚
[ フレーム ] なし/ポスターのみ
[ 発送方法 ] クリックポスト
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◆冬空を翔ける雁の力強さ◆
羽を大きく広げた雁の姿は、冷たい空気の中でも力強く前進する生命の象徴です。
静かな背景とのコントラストが、その存在感を際立たせています。
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【アーティスト】
渡辺 省亭(わたなべ せいてい)[1852年1月18日-1918年4月2日]
明治から大正にかけて活躍した日本画家であり、その筆はまるで生き物の息づかいを映し取るかのようでした。花鳥画を中心に、繊細で流麗な線と鮮やかな彩色を駆使し、四季の移ろいや自然の儚さを優美に描き出しました。西洋絵画の写実性と、日本の美意識が融合した省亭の作品は、見る者の心に静かな感動を呼び起こし、時に華やかに、時に柔らかく生命の輝きを伝えます。彼はまたパリ万博を機に海外でも高く評価され、ジャポニスムの流れの中で西洋の芸術家たちに大きな影響を与えました。省亭の絵を前にすると、花弁の一枚、鳥の羽根の一振りにまで宿る精緻な美と、その背後に流れる日本人の自然観に気づかされます。彼の作品は今なお、時代を超えて人々の心に寄り添い、自然と調和する生の喜びを静かに語りかけてくれるのです。
【作品概要】
花鳥魚鰕画冊 飛雁図(かちょうぎょかがさつ/ひがんず)
雪景色を背景に、翼を大きく広げて飛び立つ雁の姿が描かれたこの作品は、冬の静寂と生命の力強さを同時に伝えてくれます。背景は淡く抑えられ、舞い散る雪や遠景の山々は最小限の筆致で表現される一方、雁の羽根一枚一枚は繊細に描き込まれています。その対比が、自然の中に生きる生命の尊さと、瞬間の美しさを際立たせています。鑑賞する者は、冷たい冬の空気を感じながらも、羽ばたく雁に宿る温かな生命の息吹に心を揺さぶられるでしょう。単なる写実を超え、自然と生命の詩情を感じ取らせる、まさに「静」と「動」の調和が息づく一図です。
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渡辺省亭による日本画の花鳥画「飛雁図」は、雁が舞う雪景色を描いた絵画で、明治美術を代表する自然美を堪能できます。繊細な水墨画の技法が生かされ、美術館展示でも注目を集める芸術作品です。アートコレクションやインテリアアートとしても人気が高く、日本美術の伝統美を現代の暮らしに取り入れることができます。美術品鑑賞を通じて、近代日本画ならではの四季の美や東洋美術の奥深さを味わえるでしょう。アートインテリアとして飾れば、日常にアート作品の魅力を添え、日本文化と日本画家の感性を身近に楽しむことができます。
【材質】
フォトマット紙0.25mm厚使用
官製はがき(0.2mm)よりもやや厚いコシのある紙質。
画用紙に近い印象となり、光沢がないので版画のような仕上がりになります。
日本画によく合います。