出品のギターは、愛知県のギター作家である北折忠直氏の手工品「胚音」です。製作は1960年代と思われ、東京オリンピックの時代に製作された還暦のビンテージギターです。
北折忠直氏の経歴はよくわかりませんが、アコースティックギターやアーチドトップギターを主力として、1960年代に愛知県で、北折ギター工房を構えて活躍されていたギター作家です。
クラシックギターの作品シリーズとしては、
聖火、碧海、古城、睡蓮、胚音などの名称のシリーズがあり、ギターの製法や外観や音色などの特徴に合わせて命名されているようです。また、製作期間が短かかったため、クラシックギターの作品数が少なく、今日では数が少なくなりとても貴重なギターとなっています。
出品のギターは、材料を厚く使って、重量感のあるオール単板で作られています。トップは杢目の詰まったスプルース単板、サイドとバックは柾目の美しいローズウッド単板、ネックは硬いマホガニー、指板とブリッジは縞目が美しい縞黒檀のようです。また、ヒールの接合はドイツ式で、薄いボディで小ぶりなギターですが、材料を厚めに使ったスプルースとローズウッドの音響効果により、華麗で深い重厚感の漂う音色が響きます。
還暦を経過したギターですが、キズや打痕も少なく比較的に綺麗なコンディションです。また、試奏用の弦を張りましたのですぐに試奏していただけます。
ギター愛好家の皆さまには、豊かで重厚感のある音色の貴重な還暦手工品ギター、北折忠直「胚音」をどうぞよろしくお願いします。
全長:101センチ
弦長:65.2センチ
弦高:約3.4ミリ 12フレット1弦
約3.8ミリ 6弦
ナット幅:約5.2センチ
ボディ厚:約9.3センチ
中古ハードケース付
中古ハードケースにプチプチを巻いて梱包します。安全にお届けします。