木箱に収めてありました(木箱は行方不明)有田焼の高級白磁茶碗五客揃いです。
横から、上から、花びらと、3種類の桜が透かし彫りになっていて、中に入れるものによってはぼうっと浮かび上がります。
なかなか上手く撮影できないのですが、写真2でご覧になれるかと。実際はもっとはっきり桜が見えます。
うすい口づくりは儚げな口あたりで、飲み物を繊細に味わうことができます。
大きさから、本来は酒器(猪口 おちょこ)としてつくられたものではないかと思いますが、煎茶器や中国茶器としても充分お使いになれます。
玉露や上煎茶など、冷まして入れるお茶の方が、この儚げな口づくりの磁器にはふさわしいかと思います。写真2のように茶の緑が白磁によく映えます。
黒い鉄器の茶托を合わせたりなされば、いっそう美しい。
雲丹やいくら、色取りのよい前菜等をちょっとだけしのばせるのもよきかな。
この器の下に水を含んだ緑の葉(秋なら紅葉)を敷くと映えますよ。
口径 約 4.8cm
高さ 約 4.5cm