平野遼

美術年鑑 2015年 物故欄掲載
平野遼（1927-1992）は大分県生まれの洋画家で、北九州を拠点に活動し、「魂の画家」と称された。幼少期に両親を亡くし、戦後の混乱期に独学で画家としての道を歩み始めた。新制作派展や自由美術家協会展での入選を経て、自由美術家協会会員となるが、後に麻生三郎や糸園和三郎らと主体美術協会を設立し、のちに無所属となる。初期は写実的具象画を描いたが、1950年代から抽象的作風へと移行し、晩年はデフォルメされた人体像を用いた象徴的表現に至る。彼の関心は常に「人間」にあり、社会や自己の内面を重厚な色彩と力強い筆致で描き出した。旅を重ねながら制作を続け、生涯を通じて人間の苦悩や矛盾を見つめた作品を残した。代表作には「修羅A」「修羅B」などがあり、著書には『地底の宮殿』、作品集には『平野遼素描集』『平野遼自選画集』がある

真作
技法： 鉛筆画
作品寸： 36 × 28 cm
作品状態： ヤケ ・シミ 有
額寸： 62 x 51 cm
額装状態： 傷 有
マット部ヤケ ・マット部シミ有

発送サイズ「140」

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