中出治氏は中出六太郎氏のご子息で、クラシック、フラメンコ、両用と各種のタイプを製作する稀有なギター作家です。また、中出一門の技術を継承しながらも、独自の技量と発想により枠に捉われない作品を製作されています。中出治氏のギターは、手造りであるため、完成本数が少なく、あまり見かけることがない貴重なギターです。
出品のギターは1980年の製作で、若き治氏が六太郎氏の元を離れ、しばらくして製作した本格的なクラシックギターです。当時の良質な材料を使い緻密に製作されたクラシックタイプの原型となるギターです。
材料のトップは、杢目の詰まったナチュラル色のスプルース単板、サイドとバックは柾目が詰まった美しいローズウッド単板、ネックは硬く締まったマホガニー、指板は漆黒のエボニー、ブリッジは柾目のローズウッドのようで、ヒールの接合はドイツ式です。また、スプルースとローズウッドの音響効果で、華麗で伸びやかな美しい音色が響きます。
製作から45年が経過していますが、キズや打痕は少なく、トップに表面の左下にクラックが1本入っており、前のオーナーが塗装修繕しています。全体的に、まずますの良いコンディションを保っています。また、試奏用の弦が張ってありますのですぐに試奏していただけます。
ギター愛好家の皆さまには、製作数が少なく貴重な、中出治 コンサートC15クラシックギターをどうぞよろしくお願いします。
全長:100.5センチ
弦長:65センチ
弦高:約3.2ミリ 12フレット1弦
約3.8ミリ 6弦
ナット幅:約5.1センチ
ボディ厚:約9.8センチ
中古ハードケース付
中古ハードケースにプチプチを巻いて梱包します。安全にお届けします。